水の花http://www.pia.co.jp/pff/mizunohana/

まぁ、なんというか、本当に素晴らしかったんです。
寺島咲さんがすごい。
中にある葛藤、あせりなどによる、苛立ち。そして、その微妙な変化がなにか恐ろしくもあった。
この映画がすごく良かったな、と思えるのは、カメラの視線が非常に遠いということかもしれない。と思った。
とにかくとても長いカットがいくつもあるというのは、公式サイトやパンフレットにも書かれていましたが、どこかをクローズアップすることがなく、その場の空気をちょうどよいサイズでパッケージングしていると感じました。だから自分との距離が非常に近く感じました。
そして、その構図も素晴らしかったなぁと思うのです。
美奈子と優が、海辺で花火をするシーン。あの絵が本当に素晴らしかったです。
あそこをスクリーンセーバーにしたいくらい。
そして、優の言葉「優は美奈ちゃんとは違うもん!」という言葉がとてもとても非情な言葉で、しかし、とても自然な言葉でもあり、この言葉を言わせた監督も辛かっただろうなぁ。まさに親心とでもいうべき心境のような気がする。
そんな監督はなんと1981年生まれで、同い年です。すごい。