ロールプレイング

いつものように電車が動いて、いつものように同じ人が同じ車両に乗って、
いつものように仕事が憂鬱で、いつものように帰りのiPodから流れる音が待ち遠しくって、
いつものように電車で開く文庫の世界に逃避する。
それはどう考えたって確かなんだけれど、なんだってこの自分の足元さえ感覚がおぼつかないのだろうか。
 
back to the futureのように、写真から自分の姿が消えていくような感覚。
果たしてあなたは、自分が誰だか分かっているの?
真っ暗な道で見上げた夜空のように、上や下の区別がなくなる。
めまい、吐き気、恐怖もしくは緊張。